モコMG22S クランクプーリー交換とエンジンオイル交換

ここ何年間かエンジン始動直後のベルト鳴きに悩まされていた。

半年前の車検でベルト交換してもらったが、しばらくしたらまた鳴きだした。

自分でも何回もベルトの張り調整をしたが、ベルトの張りとは関係無さそう。

ネット検索してみるとクランクプーリーを交換している事例があったが、クランクプーリーが

ダメになるなんてあるのか？

結構な金額になるので悩んだが、ベルト鳴きは恥ずかしいので交換することにした。

ジャッキアップして運転席側のタイヤを外す。ベルト類を外すので、ナンバープレートも外す。

クリップ４個を外し、ベルトカバーを取り外す。

補強バー？も邪魔になるので、ボルト２本を外し取り外す。

次にエアコンベルトを外す。ナンバープレートを外した奥にコンプレッサーがあるので

下側の固定ボルト２本を緩める。次にコンプレッサー上側の赤〇のボルトを緩める。

青〇のボルトを緩める方に回すとコンプレッサーが奥に入っていくので、ベルトの

テンションが緩み外せるようになる。

次はオルタネーター・パワステのベルトを外す。

エンジンルーム上からオルタネーターを見て、赤〇のボルトを緩める。

奥まっていて狭いので、30cm以上のロングラチェットやメガネラチェットがあると楽に回せる。

次はエンジンルーム下側から、オルタネーター固定ボルト１本を緩める。

上側の固定ボルト横にテンション調整ボルトがあるので、緩める方向に回す。

オルタネーターが動いてベルトが外せるようになるが、ゆるゆるにはならない感じ。

パワステのプーリーからベルトを外すようにする。

これでクランクプーリーを外せるようになる。クランクプーリーを外すには専用工具が必要。

JTCのスズキ車用クランクプーリーレンチ「JTC6925」を用意した。

使い方はこんな感じ。プーリーレンチに12.7sqの穴が開いているのでここにスピンナーハンドルを

挿して延長して使うのでジャッキアップは結構な高さが必要。

クランクプーリーボルトの締め付けトルクは100N・m程なので、それほど固くない。

スピンナーハンドルで延長すれば緩めるのは苦労しないと思う。

外したクランクプーリーを見てみたが、何か不具合があるような感じはしない。

目に見えない歪みとかあるのかな? 確認しようが無いが。

クランクプーリーは日産純正品、クランクプーリーボルトはスズキ純正品を用意した。

新旧のクランクプーリーを重ねて、外周のギザギザ部分の間隔が一緒か確認する。

年式で違うようなので、違うクランクプーリーではエンジンが掛からないっぽい。

クランクプーリー裏のオイルシールも用意していたが、全く漏れていないようなので交換はしなかった。

交換するとしたらボディと隙間があまり無いので、オイルシールの打ち込みは大変そう。

クランクプーリーの取付けは溝が付いているので間違いようが無い。

今回クランクプーリー交換をするためにMRワゴン MF22Sの整備書を手に入れた。クランクプーリーの

締め付けトルクは100N・mになっている。だがトルクレンチが入る隙間が無い。

JTCクランクプーリーレンチに取り付けて締めるので、長さを測りトルク値を計算すると約66.7N・m。

細かいトルク値は設定できないので70N・mで締め付けた。

あとは戻していくだけ。オルタネーターの上側固定ボルトとテンション調整ボルトは、何回もいじっているので

曲がり等を考慮して一応、新品に交換しておく。

ベルトを貼り、テンション調整して完了。これでベルト鳴きが収まってくれればいいが・・・。

ついでにナンバープレートを固定しているクリップナットとボルトも錆びていたので交換。

タイヤ取付け前に、ハブボルトのねじ山が１本齧っているのでダイスで修正しておく。

ジャッキアップついでに、エンジンオイルが前回交換から6か月経過したので交換する。

RESPOの5W-30を使用。オイルフィルターも交換した。

オイルを抜いている間、下回りの点検をしておく。

フロントメンバーやロアアームの錆が目立つ。メンバーは錆転換剤を早めに塗っておきたい。

ロアアームはブッシュがもう切れそう。排気系もボルト・ナットが錆でグズグズになる前に

交換しておきたいところ。ダンパーも抜けてる感じ。次やるとしたらロアアームかな。

おやつにズミ山頂。